このイベントは終了しました。
当日の報告をさせていただきます。
第16回「笑びす寄席」報告
去る4月4日(土)15時30分から第16回笑びす寄席が、兵庫❀芦笑亭にて開催されました。
手洗い、アルコール消毒、換気にも気を付け、座席はできるだけ離して設営し、できる限りのコロナ対策をしながらの開催となりました。
コロナの関係でなかなかお越しいただきにくい状況の中、参加者は会員13名、一般18名、合計31名がお越しくださいました。そのなかには初めてお越しいただいた方5名の参加がありました。
まず最初は桂團治郎さん、「枕」はやはりコロナの事、まずは「いい距離感ですね~。」高座とお客様の距離をいつもより少し多めに開けたのですが、こうしたコロナの状況も巧みに笑いに変えられる噺家さんってやはり凄い。久し振りの外出の方もいたかもしれませんが、笑いに誘われ、グッと距離感が縮んでいくのが感じられました。
そして、落語は「狸の賽」。
子狸がいじめられているところを助けたばくち打ちの八五郎にサイコロに化けて恩返しをするというコミカルなお話。團治郎さんはこの度桂文枝師匠の肝いりで作られた5人の若手落語家アイドルグループ「上方ルーキーズ」に雀太さんのお弟子さんの桂源太さんと共にオーディションに合格しデビューされたそうです!かっこいい!!
二番手はこの笑びす寄席の世話人である桂雀太さんの「貧乏花見」
噺の前に、いつも雀太さんと一緒に来られていた弟子の源太さんが2年の修業期間を終えたこと、5人の若手落語家アイドルグループ「上方ルーキーズ」に入ったことで、その活動が忙しくなり、弟子にご予定伺いをしている事などもお話いただきました。そして季節感のある桜の話も「枕」で語ってくださいました。
そして『貧乏長屋』。
長屋の気のいい人たちが貧しき中でも工夫を凝らしながら花見を楽しむというとても心温まるお話でした。
最後は笑福亭べ瓶さんの「妾馬」
べ瓶さんは雀太さんと同期だそうで、笑福亭鶴瓶さんのお弟子さんで3回破門になったという型破りな落語家さんです。
話は、妹が将軍の側室で、この度お世継ぎが生まれたということで兄の八五郎があいさつに上がり、兄、妹、母の3人の親子の人情噺を熱演され、笑いの中にも、涙をそそられた方も多くいらっしゃいました。
今は落語家の皆様にとっても、出演が減り、「今日は久し振りの落語です」とおっしゃっていましたが、それぞれの方の熱演に私たちも思いっきり笑い、そして涙ありと、心の栄養になりました。
今のこのような鬱屈した世の中ですが今日の笑いで少しは明るく豊かな1日になったのではないかと思い、開催して良かったと思わされました。
第16回「笑びす寄席」
- 日時:2020年4月4日(土)13:30 開場 14:00開演
- 場所:こうべ輪太鼓センター会館内「兵庫 芦笑亭」
- 入場料:前売り 1,500円(当日200円増)
(全席自由席)